住民税は、前年1年間の所得をもとに計算され、1月1日に住んでいる自治体に納める税金です。この記事では、総務省の「個人住民税」のページをもとに、税率(所得割・均等割)、会社員と自営業者の納め方の違い、ふるさと納税との関係を整理します。非課税の具体的な限度額など、このページに載っていない項目は、お住まいの自治体の案内で確認してください。(最終確認日:2026年10月23日)

住民税の基本のしくみは?
総務省の説明によると、個人住民税は、道府県民税(東京都は都民税)と市町村民税(特別区は特別区民税)を合わせた税金です。その年の1月1日時点で住所がある自治体が、課税する自治体になります。
課税の対象になるのは、前年の1月1日から12月31日までの所得です。つまり、今年の収入ではなく、去年の収入に応じた税金を、今年の6月ごろから納めていく流れになります。この仕組みが、あとで説明する「退職後に高く感じる」理由につながります。
所得税との違いや、年末調整での控除の流れは、年末調整の記事、申告の基本は確定申告の基本の記事で整理しています。
住民税の税率はいくら?所得割と均等割の違いは?
総務省のページに載っている税率は、次のとおりです。自治体は、これらの基準を踏まえて自ら税率を定めることもできます。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 所得割 | 所得の10%(道府県民税4%、市町村民税6%)。政令指定都市は道府県民税2%、市民税8% |
| 均等割 | 4,000円(道府県民税1,000円、市町村民税3,000円) |
| 森林環境税(国税) | 2024(令和6)年度から、均等割とあわせて1,000円が徴収される |
所得割は、所得に応じて金額が変わる部分です。均等割は、所得の多少にかかわらず、同じ額がかかる部分です。所得控除は、所得税と基本的に同じ種類ですが、控除額は所得税より小さく設定されています。
そのため、所得税で控除を受けられても、住民税では控除額が変わる点に注意してください。
住民税はどうやって納める?会社員と自営業者の違いは?
総務省のページでは、納め方が2種類あります。
| 方法 | 内容 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 特別徴収 | 給与の支払者(会社など)が、毎月の給与から天引きして市町村に納める | 会社員は原則こちら |
| 普通徴収 | 市町村から届く納税通知書で、本人が銀行・コンビニ・スマホ決済アプリなどで納める | 自営業者など |
会社員の場合は、給与から自動で引かれるため、金額を意識しにくい税金です。毎年5〜6月ごろに届く特別徴収税額通知で、1年間の金額を確認しましょう。副業の所得がある場合の納め方は、副業の確定申告の記事も参考になります。
退職後に住民税が高く感じるのはなぜ?
住民税は、前年の所得をもとに計算されるため、退職して収入が減っても、前年の収入に応じた税額が請求されます。退職した年の翌年に、納付書が届いて驚く人が多いのは、この仕組みのためです。
会社員は、在職中は給与から天引きされていましたが、退職後は納め方が変わる場合があります。いつ、いくらを、どの方法で払うかは、自治体の窓口やウェブサイトで確認しましょう。退職金を受け取った場合の税金は、退職金にかかる税金の記事で整理しています。
※この記事に載せたのは総務省の一般的な説明です。個別の金額や納期は、お住まいの市町村の案内で確認してください。
ふるさと納税と住民税の関係は?
総務省のページによると、税額控除には、住宅ローン控除や自治体への寄附(ふるさと納税など)があります。ふるさと納税は、寄附額のうち2,000円を超える部分が、所得税と個人住民税から控除されます。
寄附をした分が翌年度の住民税から差し引かれるため、住民税の通知書で控除額が確認できます。仕組みの詳しい説明は、ふるさと納税の記事で整理しています。
住民税の通知書でチェックしたい点は?
毎年届く通知書では、次の点を確認すると安心です。
- 住所がある自治体が正しいか(1月1日時点の住所で課税される)
- 前年の所得が、源泉徴収票や申告の内容と合っているか
- 所得控除(扶養、社会保険料、医療費など)が反映されているか
- ふるさと納税などの税額控除が反映されているか
- 特別徴収の毎月の額と、年間の合計額
内容に疑問があるときは、お住まいの市町村の税務課に問い合わせましょう。家計全体の見直しは、固定費の見直しの記事も役に立ちます。
住民税の金額をざっくり計算するには?
住民税の所得割は、所得から所得控除を引いた金額(課税所得)に、10%をかけて計算するのが基本です。たとえば課税所得が200万円なら、所得割はおおよそ20万円、これに均等割4,000円が加わります。ただし、これは計算の練習用の例です。実際には、税額控除や自治体ごとの違いがあり、金額が変わります。
自分の正確な金額は、毎年届く税額決定通知書や納税通知書で確認できます。副業や退職金などで所得が増減した年は、翌年の住民税にも影響するため、早めに試算しておくと安心です。
住民税が変わるのはどんなとき?
住民税は、毎年1月1日時点の住所と、前年の所得で決まります。そのため、引っ越しをした年は、1月1日に住んでいた自治体に納めることになります。年の途中で転居しても、その年の税金の納め先が自動で変わるわけではありません。
また、結婚・出産・退職・転職などで家族構成や収入が変わった年は、翌年の住民税に影響します。扶養する家族が増えれば所得控除が増えることもありますが、控除の要件は細かく決まっています。生活が大きく変わったら、通知書が届く時期に内容を見直し、不明点は市町村に問い合わせましょう。
よくある質問
住民税はいつの所得で計算されますか?
総務省によると、前年の1月1日から12月31日までの所得をもとに算定します。
住民税の税率は何%ですか?
総務省のページでは、所得割は所得の10%(道府県民税4%、市町村民税6%)です。政令指定都市は道府県民税2%、市民税8%です。均等割は4,000円です。
会社員の住民税はどう払いますか?
原則として特別徴収で、給与の支払者が給与から天引きして納めます。
ふるさと納税は住民税から引かれますか?
寄附額のうち2,000円を超える部分が、所得税と個人住民税から控除されると、総務省のページに記載されています。
出典(公式情報):総務省 地方税制度 個人住民税(最終確認日:2026年10月23日)
まとめ:前年の所得で決まる仕組みを知っておく
住民税は、前年の所得をもとに、1月1日に住んでいる自治体が課税する税金です。所得割は10%、均等割は4,000円(2024年度から森林環境税1,000円が加わる)で、会社員は特別徴収、自営業者は普通徴収で納めます。退職後に高く感じるのは、前年の所得で計算されるためです。通知書で控除が反映されているか確認し、不明点は市町村に問い合わせましょう。
最終確認日:2026年10月23日。制度・金額・ルールは変更されることがあります。最新の情報は、必ず上記の公式サイトでご確認ください。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買・契約を推奨するものではありません。最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。
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