ツアーや現地ツアーを申し込む前に、「旅行業登録番号があるか」を確認するだけで、トラブルのリスクをかなり減らせます。この記事では、観光庁と日本旅行業協会(JATA)が公開している情報をもとに、旅行業登録の種類、確認の仕方、日本に営業所のない外国の旅行会社に申し込むときの注意点を整理します。個別の会社の登録状況は変わるため、申込み前に必ず最新の表示を確認してください。(最終確認日:2026年10月23日)

旅行業登録って、何のこと?
日本で旅行商品を販売する会社は、旅行業法にもとづく登録を受ける必要があります。観光庁は、申し込む前に「利用する旅行会社が旅行業の登録を受けているか」を確認するよう案内しています。登録の種類は、次の4つです。
| 種類 | 登録する機関 | 表示の例 |
|---|---|---|
| 第1種旅行業者 | 観光庁長官 | 観光庁長官登録旅行業第○○○号 |
| 第2種旅行業者 | 都道府県知事 | ○○知事登録旅行業第2-○○○号 |
| 第3種旅行業者 | 都道府県知事 | ○○知事登録旅行業第3-○○○号 |
| 旅行業者代理業者 | 都道府県知事 | ○○知事登録旅行業者代理業第○○○号 |
代理業者の場合は、代理業であることと、委託元の旅行業者の登録番号・社名が表示されます。ツアー全般の選び方は、パッケージツアーと個人手配の比較記事もご覧ください。
どこを見れば、登録番号が分かる?
観光庁の案内では、登録番号は次の場所に表示されます。
- 店舗:登録票が掲示されています(国内旅行のみを扱う営業所は白地の登録票)
- パンフレットや広告:「旅行企画・実施」の表記に、登録番号・会社名・所在地が記載されます
- ウェブサイト:JATAの案内では、会社名の近くに番号が書かれていることが多いとされています
観光庁は、登録を受けずに旅行商品を売る「無登録業者」が存在し、旅行代金の詐取などの被害が起きていると注意を呼びかけています。
外国の旅行会社に申し込むと、何が変わる?
JATAの注意喚起では、日本語のホームページで旅行を募集している外国の旅行会社や、登録のない会社に申し込んだ場合のリスクが挙げられています。
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 法律上の保護 | 登録のある旅行会社との取引で受けられる、法律上の保護が及ばない |
| 取引条件 | 取消料などの条件が、日本の旅行会社より厳しい場合がある |
| 相談窓口 | 日本国内に、トラブルの相談やあっせんを受けてくれる窓口がほとんどないと考えられる |
| 紛争の解決 | 争う場合は、相手国の裁判所で、その国の法律で手続きを進める必要があると考えられる |
| 倒産時 | その国の法律で処理され、日本の営業保証金制度などによる弁済は受けられない |
「.co.jp」のドメインでも、日本の旅行会社とは限らないとも説明されています。日本語で書かれていても、運営している会社がどこかを確認しましょう。予約サイト全般の確認ポイントは、旅行予約サイトのトラブルを防ぐ記事にまとめています。
申し込む前の、確認チェックリストは?
公式情報を踏まえた確認事項です。
- 運営している会社名と所在地(日本の会社か、外国の会社か)
- 旅行業の登録番号が表示されているか(「観光庁長官登録」「○○知事登録」の表記)
- 取消料などのキャンセル条件は、どう書かれているか
- 日本語で連絡できる窓口と、受付時間
- 申込みの確認メールや約款を、画面のまま保存しておく
現地のガイドが案内するプライベートツアーや、現地の体験予約のように、日本の旅行会社が催行しないサービスもあります。その場合は、旅行業法の保護の対象外になる可能性があるため、申込み先がどんな立場でサービスを仲介しているのか、サイトの説明で確認しましょう。
キャンセル条件も、あわせて確認を
ツアーの取消料は、出発日が近づくほど高くなる仕組みが一般的です。条件は会社ごとに違うため、申込み前に必ず見ておきましょう。
- 取消料がかかり始める日
- 取消料の割合(旅行代金の何%か)
- 悪天候や催行中止のときの扱い
- 催行人数に満たないときの扱い
国内外のツアーの取消料の考え方は、パッケージツアーのキャンセル料の記事で整理しています。旅程が保証される仕組みについては、ツアーの旅程保証の記事もあわせてご覧ください。
万一に備えて、準備しておきたいことは?
現地での事故や病気に備えて、海外旅行保険の内容も見直しておきましょう。クレジットカード付帯の保険は、補償の条件が決まっているため、海外旅行保険とカード付帯の比較記事で確認できます。レンタカーを使う場合は、海外レンタカーのトラブル防止の記事も参考にしてください。トラブルになったときは、消費者ホットライン「188」や、海外事業者とのトラブルを扱う国民生活センターの越境消費者センター(CCJ)に相談できます。
ツアーの種類によって、確認する点が変わります
ツアーには、旅行会社が日程や料金を決めて参加者を募る「募集型企画旅行」と、旅行者の希望に合わせて手配する「手配旅行」などの種類があります。申込み先のページで、どの形態で販売されているのか、取消料や旅程の保証がどうなっているのかを見ておくと、あとから「思っていた内容と違う」という行き違いを減らせます。
とくに、オンラインで申し込む現地ツアーは、販売サイトと実際に催行する会社が別のことがあります。申込み完了の画面やメールに、催行会社の名前と連絡先が書かれているか、出発前に確認しておきましょう。分からない点は、申込み前にサイトの問い合わせ窓口へ質問し、回答のメールを保存しておくと安心です。
ツアー・現地ツアーを探すときのリンク
運営会社・登録番号・取消料の条件を確認したうえで、比較してください。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。
- 国内外のツアー:JTB旅物語
、JTB(国内宿泊・国内ツアー)
- 現地ツアー・体験:Oooh(現地旅行会社の海外旅行)
、BUYMA TRAVEL(現地ガイドのプライベートツアー)
、agoda(体験・アクティビティ)
よくある質問
旅行業登録は、どこで確認できますか?
店舗の登録票、パンフレットや広告の「旅行企画・実施」の表記、ウェブサイトの会社名の近くなどで確認できます。観光庁は、申し込む前に登録の有無を確認するよう案内しています。
外国の旅行会社に申し込むと、何が問題ですか?
JATAの注意喚起では、登録のある旅行会社との取引で受けられる法律上の保護を受けられない、取消料が厳しい場合がある、日本国内に相談窓口がほとんどないと考えられる、といったリスクが挙げられています。
.co.jpのサイトなら、日本の旅行会社ですか?
JATAは、.co.jpのドメインでも日本の旅行会社とは限らないと説明しています。運営会社と登録番号を確認してください。
登録番号が見当たらないときはどうしますか?
JATAは、番号が見当たらない場合、無登録の会社か外国の会社である可能性があるとしています。申し込む前に、運営会社を確認しましょう。
出典(公式情報):観光庁 旅行業登録の確認、日本旅行業協会(JATA)外国の旅行会社など旅行業登録のない会社のホームページへの申込に注意しましょう(最終確認日:2026年10月23日)
まとめ:登録番号と運営会社を、申込み前に見る
ツアーや現地ツアーを申し込む前は、旅行業登録番号の表示と、運営会社が日本の会社か外国の会社かを確認しましょう。登録のない外国の旅行会社の場合、法律上の保護が及ばず、日本国内の相談窓口もほとんどないと考えられます。取消料の条件も、申込み前に必ず見ておくと安心です。
最終確認日:2026年10月23日。制度・金額・ルールは変更されることがあります。最新の情報は、必ず上記の公式サイトでご確認ください。
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