海外旅行から帰ってきて、飛行機を降りたあとに待っているのが、入国審査と税関の手続きです。長いフライトのあとだからこそ、手続きは短く済ませたいですよね。
税関では、Visit Japan Webというウェブサービスと、空港の電子申告ゲートを組み合わせることで、帰国時の税関申告を電子化できます。この記事では、税関の公式ページをもとに、使い方と注意点を整理します。※対応する空港や運用は変更されることがあります。出発前に、税関のページで最新の情報を確認してください。
入国時の税関手続きの基本
日本に入国(帰国)するすべての人は、「携帯品・別送品申告書」を税関に提出する必要があります。税関の案内では、2007年7月から、すべての入国者に義務づけられています。申告書は、機内や空港の税関検査場にも用意されています。
| 場合 | 提出する書類 |
|---|---|
| 携帯品のみ | 携帯品・別送品申告書(1通) |
| 別送品がある | 携帯品・別送品申告書(2通) |
| 100万円相当額超の現金などを持つ | 「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」(1通)も提出 |
免税の範囲や、買い物をしたときの申告は、「海外から持ち帰れる免税の範囲」で解説しています。現金などの申告は、「海外に現金を持ち出すときの申告」を参考にしてください。
Visit Japan Webとは?
Visit Japan Webは、帰国時の入国審査や税関申告を、スムーズにするためのウェブサービスです。税関の案内では、2024年1月25日以降は、旧「税関申告アプリ」のQRコードは使えなくなり、Visit Japan Webを使うとされています。
Visit Japan Webで登録した情報から、携帯品・別送品の申告内容を含むQRコードが作られます。このQRコードを、空港の電子申告ゲートで使います。
電子申告ゲートの使い方:3ステップ
税関の案内では、電子申告ゲートの使い方は、次のとおりです。
- Visit Japan Webにログインして必要事項を入力し、携帯品・別送品申告を含むQRコードを作る
- 税関検査場の電子申告端末で、QRコードとICパスポートを読み取る。顔写真を撮影し、パスポートのICチップの情報と照合して、画面の案内に従って申告する
- 申告の内容に応じて、電子申告ゲートか、有人の検査カウンターへ案内される。ゲートでは、通過するときに顔認証が行われる
顔の撮影のときは、マスク、サングラスなど、顔を隠すものを外す必要があります。税関職員が検査を行う場合もあるため、案内に従いましょう。
使える空港と、使える人
電子申告ゲートが使える空港は、税関の案内では、次の7空港です。
| 空港 |
|---|
| 新千歳空港 |
| 成田国際空港 |
| 東京国際空港(羽田) |
| 中部国際空港(セントレア) |
| 関西国際空港 |
| 福岡空港 |
| 那覇空港 |
電子申告端末の設置場所は、空港によって異なります。利用できるのは、ICパスポートを持っている人です。家族も、一人ずつ手続きをします。身長100cm未満の子どもは、家族と一緒に通過する必要があります。
使えない場合、有人カウンターに案内されるケース
次のような場合は、電子申告ゲートではなく、有人の検査カウンターに案内されます。
- 免税範囲を超える物品の申告が必要
- 別送品がある
- 税関職員の確認が必要と判断された場合(税関職員は、いつでも検査を行うことができます)
あらかじめ、免税範囲を超えるお土産や、別送品の有無を整理しておくと、スムーズに進みます。持ち込みの規制がある物品(肉製品など)については、「肉製品・果物の持ち込みルール」で解説しています。
出発前・機内でできる準備
- 出発前に、Visit Japan Webにアカウントを作り、同行者の分を登録する
- 買い物をしたら、帰国時まで、領収書を整理しておく
- 機内では、申告書か、QRコードの準備を確認する
- QRコードをスマートフォンで表示する場合は、画面を事前に確認しておく
空港での全体の流れは、「海外旅行の空港での流れ」で整理しています。液体物の持ち込みなど、荷物のルールは「機内持ち込みのルール」を参考にしてください。
よくある失敗と、その防ぎ方
- 旧アプリのQRコードを使おうとする:2024年1月25日以降は無効
- ICパスポートでない:電子申告ゲートは使えない場合がある
- 直前に登録を始める:入力に時間がかかることがあるため、余裕をもって済ませる
- 免税範囲を超える物品を、電子申告で済ませようとする:有人カウンターに案内される
- 子どもだけで通そうとする:身長100cm未満の子どもは、家族と一緒に
登録から帰国までの流れ(全体像)
| タイミング | やること |
|---|---|
| 出発前 | Visit Japan Webにログインし、本人と同行者の情報を登録する |
| 出国中・帰国前 | お土産や買い物の内容を整理し、免税範囲を確認する |
| 帰国する飛行機の中 | 申告書か、QRコードの準備を確認する |
| 入国審査のあと | 税関検査場の電子申告端末で、QRコードとICパスポートを読み取る |
| 申告のあと | 案内に従って、電子申告ゲートか有人カウンターへ進む |
電子申告のしくみは、入国する人全員の手間を減らす一方で、準備が整っていないと、かえって時間がかかることがあります。出発前に登録を済ませておくのがコツです。
お土産の申告:迷いやすい点
お土産が多いときは、まとめて整理しておくと、申告がスムーズです。税関の案内では、手続きを早く進めるために、お土産をできるだけ一つにまとめることが求められています。購入時の領収書やカードの利用控えは、提示を求められることがあるため、すぐ出せるように保管しましょう。
肉製品や果物などは、持ち込みが規制されている場合があります。免税範囲内でも、申告が必要になることがあります。買う前に、日本に持ち込めるかを確認しておきましょう。
家族・グループで帰国するときの注意
税関の案内では、電子申告は家族も含めて一人ずつ手続きをするとされています。申告の方法は、税関の案内を確認し、迷うときは機内や空港で職員に聞きましょう。子どもの分のパスポートやQRコードも、忘れずに用意してください。
渡航先で使うeSIMを探す場合は、JAPAN & GLOBAL eSIM
も比較の対象になります。対応端末・対応エリア・料金は、申込前に公式サイトで確認してください。
よくある質問
ICパスポートでないと、電子申告ゲートは使えませんか?
税関の案内では、電子申告ゲートを使えるのは、ICパスポートを持つ人とされています。使えない場合は、紙の申告書を記入して、税関検査場で提出します。
紙の申告書でも手続きできますか?
はい。携帯品・別送品申告書は、機内や税関検査場にも用意されています。
電子申告ゲートがない空港では、どうしますか?
申告書を記入して、税関検査場で提出します。
出典(公式情報):税関 税関検査場電子申告ゲート、税関 入国時の税関手続(最終確認日:2026年10月23日)
まとめ:事前に登録して、帰国時の手続きを短く
帰国時の税関は、Visit Japan Webで作ったQRコードを、空港の電子申告ゲートで使うと、手続きを電子化できます。対象は7空港で、ICパスポートが必要です。免税範囲を超える場合や別送品がある場合は、有人カウンターに進みます。出発前に登録を済ませておきましょう。
最終確認日:2026年10月23日。制度・金額・ルールは変更されることがあります。最新の情報は、必ず上記の公式サイトでご確認ください。
あわせて読みたい関連記事
- 海外旅行の帰国時、免税の範囲はいくら?お酒・たばこ・お土産の上限と申告のしかた
- 初めての海外旅行、空港での流れ|出国から帰国後の税関まで、手続きの順番を整理
- 飛行機の機内持ち込み・預け入れルール|液体物・モバイルバッテリー・ライターの注意点
テーマ別の一覧は、旅行ガイド総まとめもご覧ください。
※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。