海外の公共Wi-Fiは危険?旅行中に安全に使うための対策

eSIM・通信

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海外旅行では、空港やホテル、カフェのWi-Fiが便利ですよね。ただ、「公共Wi-Fiは危ない」と聞いたことがある人も多いはず。何がどう危ないのか、どうすれば安全に使えるのかを整理しました。

総務省が公表している、公衆無線LANのセキュリティ対策の資料をもとに解説します(総務省)。

公共Wi-Fiで、何が起こりうる?

主なリスクは3つです。

  • 通信の盗聴:同じWi-Fiにつながっている第三者に、通信の内容を読み取られる恐れがある
  • なりすましのアクセスポイント:正規のWi-Fiを装った、悪意のあるアクセスポイントにつながされる
  • 偽サイトへの誘導:偽のサイトに誘導され、IDやパスワード、カード情報を盗まれる

海外旅行では、慣れない環境で急いで接続しがちなので、特に注意したいところです。

旅行者ができる8つの対策

総務省の資料にある対策を、旅行中の場面に合わせて整理しました。

  1. スマホのOSやアプリを、最新の状態にしておく
  2. ファイル共有の機能は、オフにしておく
  3. Wi-Fiは、使うときだけオンにする
  4. 接続するWi-Fiの名前(SSID)を、お店やホテルの人に確認する。知らないWi-Fiには接続しない
  5. 暗号化されていない(パスワード不要の)Wi-Fiでは、大切な通信をしない
  6. サイトのアドレスが「https」で始まる(鍵マークがある)か確認する
  7. 「盗聴されて困る情報」は、公共Wi-Fiでは入力しない
  8. IDやパスワードは、他のサイトと使い回さない

公共Wi-Fiで「やらないほうがいいこと」

特に、次のような操作は避けたいところです。

  • クレジットカード番号を入力するネットショッピングや予約
  • ネットバンキングへのログイン
  • パスワードの変更や、重要なアカウントの設定

どうしても必要な時は、スマホの通信(eSIMなど)に切り替えて行うのが安全です。

安全に使い分ける考え方

場面 おすすめの通信手段
地図、翻訳、検索 eSIMなどのモバイル通信
動画視聴、アプリの更新、写真のバックアップ ホテルのWi-Fi(データ量の節約)
カード情報やログインが必要な操作 モバイル通信(公共Wi-Fiは避ける)

データ量を節約するために、公共Wi-Fiを使いたい場面もありますよね。その場合は、先ほどの対策を意識したうえで、重要な操作だけモバイル通信に切り替える、という使い分けがおすすめです。

VPNは使うべき?

VPNは、通信を暗号化する仕組みで、公共Wi-Fiでの安全性を高める手段のひとつです。ただし、すべてのリスクを防げるわけではなく、サービスの信頼性もさまざまです。使う場合は、評判や運営会社を確認しましょう。

よくある質問

ホテルのWi-Fiは、安全ですか?

パスワードが設定されていても、多数の宿泊客が同じネットワークを使うため、完全に安全とは言えません。公共Wi-Fiと同じ注意を払いましょう。

パスワードなしのWi-Fiは、使わないほうがいい?

暗号化されていないWi-Fiは、通信の内容が見られやすくなります。重要な操作はせず、必要なら、モバイル通信を使いましょう。

見分けにくい「偽Wi-Fi」に注意

空港やカフェでは、正規のWi-Fiに似た名前のネットワークが並ぶことがあります。「Free_WiFi」のような一般的な名前や、店名に似せた名前のものが、利用者を誘い込む目的で設置されている可能性は否定できません。接続する前に、店員やフロントに、正式なネットワーク名とパスワードを確認しましょう。

接続後に確認しておきたい設定

  • ファイル共有やAirDropなど、近くの端末と共有する機能をオフにする
  • 「自動接続」の設定を切り、知らないネットワークに勝手につながらないようにする
  • OSやアプリを最新の状態にしておく
  • 使い終わったら、そのネットワークを「このネットワークを忘れる」で削除する

とくに自動接続は、気づかないうちにつながってしまう原因になります。旅行前に、一度スマホの設定を見直しておくと安心です。

モバイル通信に切り替える判断基準

ネットバンキング、カード情報の入力、メールやSNSのログインなど、「盗み見られると困る操作」をするときは、Wi-Fiを切ってモバイル通信を使うのが基本です。地図の確認や、天気の検索、ニュースを見る程度なら、リスクは比較的小さいと言えます。

そのためにも、海外でも使えるモバイル通信を用意しておく価値があります。選択肢は「海外でスマホを使う4つの方法」で整理しています。eSIMについては「海外eSIMの選び方」もご覧ください。

万が一、情報が漏れたかもしれないと思ったら

ログイン情報を入力した後で不安になったときは、早めにパスワードを変更し、二段階認証を有効にしましょう。カード情報を入力した可能性がある場合は、カード会社に連絡して、利用明細を確認します。不正利用の補償については「海外でクレジットカードを紛失・盗難された時の対応」で解説しています。

よくある質問(追加)

空港の公共Wi-Fiで、メールを確認してもいいですか?

内容が重要でなければ大きなリスクは低いとされますが、仕事のメールや認証コードを扱うときは、モバイル通信に切り替えるのが安心です。

VPNを入れれば、公共Wi-Fiでも安心ですか?

通信を暗号化できるため、リスクを下げる助けになります。ただし、万能ではありません。信頼できる提供元を選び、出発前に設定を済ませておきましょう。

公共Wi-Fiを使うときの、行動ごとの目安

やりたいこと 公共Wi-Fiの使用
地図・乗換案内の確認 リスクは比較的小さい
ニュース・天気の確認 リスクは比較的小さい
SNS・メールのログイン できれば避け、モバイル通信を使う
ネットバンキング・カード情報の入力 避けて、モバイル通信を使う

総務省も、利用者向けの対策を案内しています

総務省の「国民のための情報セキュリティサイト」には、無線LAN(Wi-Fi)を安全に使うための解説があります。基本は、暗号化されているネットワークを選ぶこと、機器やアプリを最新にしておくこと、心当たりのないネットワークにつながないことなどです。詳細は、同サイトの「無線LAN(Wi-Fi)の安全な利用について」で確認できます。

旅行前にしておきたい設定

  • 公共Wi-Fiへの自動接続をオフにする
  • OS・アプリを最新にする
  • 二段階認証を有効にする
  • 通信できるSIM(eSIMなど)を用意する

まとめ:重要な操作は、モバイル通信で

公共Wi-Fiは便利ですが、カード情報やログインが必要な操作は、モバイル通信で行うのが安全です。通信手段の選び方は「海外でスマホを使う4つの方法」、eSIMの選び方は「海外eSIMの選び方」をご覧ください。

出典:総務省。最終確認日:2026年10月21日。