※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含む場合があります。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
海外旅行で、現金が必要になる場面は、意外と多いものです。チップ、屋台、市場、タクシーなど、カードが使えない場所もあります。そんなとき、現地のATMで、現地通貨を引き出せると、とても便利です。
でも、「どのカードで、どう引き出すの?」「手数料は?」「安全なの?」と、不安もありますよね。この記事では、海外ATMの基本と、損しないための考え方、安全のコツを整理します。
海外ATMで引き出せるカードは?
海外のATMで、現地通貨を引き出す方法は、主に次の3つです。
| カードの種類 | 仕組み | 主な特徴 |
|---|---|---|
| クレジットカード(キャッシング) | カードのキャッシング枠で、現地通貨を借りる | 利息がかかる。返済の手続きが必要。利用条件はカード会社による |
| デビットカード・キャッシュカード(国際ブランド付き) | 日本の銀行口座から、現地通貨で引き出す | 引き出し時に、口座の残高が減る。手数料の条件は銀行による |
| 海外専用のプリペイドカード | 事前にチャージしたお金から、引き出す | チャージの手続きが必要。手数料は商品による |
どの方法でも、引き出しに対応しているか、暗証番号の設定が必要か、利用限度額はいくらかを、出発前に確認しましょう。暗証番号が分からなくなっていると、現地で引き出せなくなります。
引き出しの基本的な流れ
- 国際ブランド(VISA、Mastercardなど)のマークがついたATMを探す
- カードを入れる
- 言語を選ぶ(日本語に対応していることもあるが、英語が基本)
- 暗証番号(PIN)を入力する
- 「引き出し(Withdrawal / Cash Withdrawal)」を選ぶ
- 口座の種類(クレジットカードなら「Credit」、デビットなら「Checking」「Savings」など)を選ぶ
- 引き出す金額を選ぶ、または入力する
- カードと現金、明細を受け取る
画面の表示や、言葉は、国やATMによって異なります。迷ったら、ATMの画面に従って、慌てず操作しましょう。
手数料は、どこで、どれくらいかかる?
海外ATMでの引き出しでは、主に、次のような手数料がかかることがあります。
- ATM設置会社の手数料:ATMを運営する会社が、利用者に請求する手数料
- カード会社・銀行の手数料:海外で引き出したときの事務手数料
- 為替レートに含まれる手数料:円から現地通貨への換算時の、上乗せ分
- キャッシングの利息(クレジットカードの場合):引き出した日から、返済までにかかる
手数料の条件は、カードや銀行によって大きく違います。出発前に、利用するカードの案内で、海外での引き出しの手数料と、為替の扱いを確認しておくことが大切です。為替の仕組みは、「海外旅行の為替手数料を抑える方法」で解説しています。
画面に出る「円で決済しますか?」には要注意
海外のATMや、お店の端末で、「現地通貨で決済するか、日本円で決済するか」を聞かれることがあります。日本円を選ぶ(円建て決済)と、為替レートが割高になる場合があります。基本は、現地通貨で決済を選ぶのが目安です。詳しくは、「為替手数料を抑える方法」の記事をご覧ください。
引き出す金額は、どう決める?
1回あたりの引き出し額を大きくすると、手数料の回数は減る場合がありますが、持ち歩く現金が増えて、盗難のリスクも高まります。次のような考え方が目安になります。
- 数日分の、現金で払う予定の金額を見積もる
- ホテルのセーフティボックスに、使わない分の現金を保管する
- 余った現地通貨は、帰国前に使い切る(コインは両替できないことが多い)
旅行全体の予算の立て方は、「海外旅行の費用の内訳」で整理しています。
安全に使うための、5つのコツ
- 銀行や、ホテル、ショッピングモールなど、人通りがあり、明るい場所のATMを使う。路上の、人気のないATMは避けましょう。
- 暗証番号を入力するとき、手元を隠す。後ろから見られていないか、周りを確認します。
- カードの差し込み口や、キーパッドに、不自然な装置がついていないか確認する。スキミング(カード情報を盗む行為)の手口があります。
- 声をかけられても、応じない。手伝うふりをして、暗証番号やカードを狙う手口に注意します。
- 引き出した現金は、その場でしまい、周囲に見せない。
被害の対処は、「海外のスリ・置き引き対策」、「カードを紛失・盗難された時の対応」もあわせてご覧ください。
カードが出てこない・現金が出てこないときは
| トラブル | 対処の目安 |
|---|---|
| カードが機械に取り込まれた | その場を離れず、ATMの運営銀行の連絡先に電話する。カード会社にも連絡し、利用を止める |
| 現金が出てこないのに、口座から引き落とされた | レシートを保管し、銀行や、カード会社に連絡して調査を依頼する |
| 暗証番号を間違えて、ロックされた | カード会社・銀行に連絡し、解除の手続きを確認する |
| 引き出しがエラーになる | 別のATMで試す。カードの限度額、対応状況を確認する |
出発前の準備チェックリスト
- 海外で引き出せるカードを、2枚以上用意する(別々の場所に保管する)
- 暗証番号を、確認しておく
- 1日の引き出し限度額を、確認する
- 海外での引き出し手数料の条件を、確認する
- カード会社の緊急連絡先を、控える
引き出す前後で、見ておきたいこと
- ATMの画面で「現地通貨で引き出す」を選ぶ(自国通貨建てなど、レートが不利になりうる選択肢は、慎重に判断する)
- 引き出し前に、カードの海外利用の設定と、利用限度額を確認する
- ATMのカード挿入口に、不自然な装着物がないかを見る
- 暗証番号の入力は、手で隠す
- 引き出した後は、レシートと利用明細を見比べる
手数料は、カード会社側と、ATM側の両方でかかることがあります。出発前に、利用するカードの条件を確認し、1回あたりの引き出し額をまとめるなど、回数を抑える工夫もできます。夜間や人通りの少ない場所のATMは、避けましょう。
引き出しのトラブル、よくあるパターン
カードが戻ってこない・現金が出ない
機械の不具合や、画面の操作ミスなどで起こります。その場を離れず、ATMに表示された金融機関の連絡先や、カード会社に連絡しましょう。引き落としの有無は、利用明細で確認します。
画面に、手数料や為替の確認が出る
ATMによっては、為替レートや手数料の確認画面が出ます。内容を確認し、有利な選択ができるように、事前に調べておくと安心です。レートの考え方は、「海外旅行の為替手数料を抑える方法」で整理しています。
限度額が足りない
カードや、ATM側の1回あたりの上限で、希望額を引き出せない場合があります。出発前に、カードの海外利用の上限を確認し、必要なら、現金の準備を分けておきましょう。キャッシュレスの使い分けは、「海外のキャッシュレス術」も参考になります。
まとめ:引き出しは便利だが、手数料と安全に注意
海外ATMでの引き出しは、現金が必要な場面で役立ちます。ただし、手数料や為替レートの違いで、実際のコストは変わります。安全な場所のATMを使い、現地通貨で決済し、引き出す金額を絞ることが、損をしにくく、安全に使うコツです。海外でのお金の持ち方は、「海外のキャッシュレス術」もご覧ください。
最終確認日:2026年10月21日。手数料や利用条件は、カード会社・銀行によって異なります。最新の情報は、各社の公式サイトでご確認ください。