『アメリカからコロナ禍の日本帰国を考えているけれど、実際どのようなかんじかわからない・・・』と悩んでいませんか?
そんな方に向けて、実際に私が2021年6月10日にロサンゼルスから帰国した体験談をまとめました。
(参考)「水際対策強化に係る新たな措置(6)」(令和3年1月13日)(抜粋)
(中略)全ての入国者についても、当分の間、新たに、入国時に 14 日間の公共交通機関不使用、14 日間の自宅又は宿泊施設での待機、位置情報の保存、保健所等から位置情報の提示を求められた場合には応ずること等について(別段の防疫上の措置を取ることとしている場合は
それらの事項について)誓約を求めるとともに、誓約に違反した場合には、以下のとおりとする。
(1)日本人については、氏名や感染拡大の防止に資する情報が公表され得ることとする。
(2)在留資格保持者については、氏名、国籍や感染拡大の防止に資する情報が公表され得ることとするとともに、出入国管理及び難民認定
法の規定に基づく在留資格取消手続及び退去強制手続の対象となり得るものとする。
誓約書に違反すると氏名などの情報が厚生労働省のHPなどで公表される可能性があります。
この記事は以下のようなひとにおすすめ!
・コロナ禍に日本に帰国をする予定だ!
・陰性証明書を書いてくれるお医者さんが近くにいない!
・帰国後の大まかな流れと所要時間が知りたい!
本記事では、『海外からコロナ禍に日本へ帰国を予定している方向けに』帰国前の準備から帰国後の14日間隔離の様子などもご紹介します。
出国72時間以内
6月7日:PCR検査
アメリカ在住の方は最寄りのCVSやWalgreensなどが実施するPCRテストを受けることが可能です。
私は、在籍している学校にて唾液によるPCT検査を受けました。
6月8日:陰性証明書
前日のPCR検査の結果がPDFファイルで送られてきました。しかし、パスポート番号や国籍の記入などには応じてもらえませんでした。
6月9日:厚生労働省の陰性証明書作成依頼
厚生労働省の公式HPに「所定のフォーマット使用することが困難な場合には、任意のフォーマットの提出も妨げられませんが、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされている必要があります。」との記載があります。
・氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別
・検査法、採取検体(*指定されている方法&検体のみ有効)
・結果、検体採取日時、結果判明日、結果証明書交付年月日
・医療機関名、住所、医師名、医療機関陰影
*すべての項目は英語で記載される必要がある。
私の陰性証明書にはパスポート番号や国籍の記載がなく、検査機関に依頼をしても発行を断られてしましました。CVSやWalgreensも私が聞いたところ厚生労働省指定のフォーマットへの記入できないと断られました。
そこで、私はカリフォルニアにある『こばやしクリニック』にお願いをして、大学で行ったPCR検査の陰性証明書を元に厚生労働省指定のフォーマットを作成してもらいました。
こばやしクリニック
①コロナ証明書発行サービス & ②テスト+コロナ証明書発行サービス
費用:①50$ & ②350$
電話番号:650-962-4630 (午前9時〜午後2時 PDT)
こばやしクリニックコロナ証明書(特設)HPで支払いを終えると、自動応答メールが届きます。
そこに、記載されているメールアドレスに、陰性証明書(大学からもらったもの)とパスポートの顔写真のページを送ります。
2時間ほどで医師の署名入りの厚生労働省指定ファオーマットの陰性証明書はメールに添付されていました。
【追記】11月25日に@icloud.comドメインからメールを送信したところ、小林クリニックの方で迷惑メール扱いになっていた為、搭乗予定の飛行機に厚生労働省指定フォーマットの陰性証明書が届きませんでした。平日営業時間内は2時間程、土日祝日は12時間程して受け取れない場合は直接電話で確認することをお勧めします。
チェックイン(LAX:ロサンゼルス国際空港)
出発時刻の2時間前:
チェックインカウンターで以下の書類を提示しました。
・陰性証明書(こばやしクリニックに作成してもらったもの)
・パスポート
・Eチケットお客様控え
陰性証明書は入国時に回収されるため、紙媒体で用意する必要があります。
私は、こばやしクリニックからのメールに添付されたPDFファイルの状態でしか陰性証明書を持っていませんでしたが、JALのチェックイン担当者が印刷してくれました。
【追記】ANAのチェクイン担当者も印刷してくれました。
陰性証明書に記載されている名前、パスポート番号などを確認してもらいマーカーによるチェックマークをつけられました。
陰性証明書を確認してもらっている間に、スマートフォンに3つのアプリをダウンロードする必要があります。
・MySOS
・Overseas Entrants Locator(入国者健康管理センター位置情報アプリ)
・接触確認アプリ(COCOA)
必要なOS:
iPhone iOS13.5以上、Android 6,0以上
最後に、オンライン質問フォームを出発前までに回答する必要があります。
オンライン質問フォームでは搭乗便に関する詳細、過去14日以内の健康状態や滞在先の国や地域について、国外に居住をしている場合は日本を出国する予定について、14日間の隔離を実施する場所などを聞かれており、日本到着時の乗客の把握に使われているような印象をうけました。
最後に表示されるQRコードは日本に到着後に必要なのでスクリーンショットをとるか、印刷をすることが必要です。
機内
通常であれば、『税関申告書』のみですがコロナ禍の日本入国には追加で記入が必要な書類があります。
『機内配布書類一覧』
・税関申告書
・誓約書
・健康カード
・検疫法第12条の規定に基づく質問
誓約書
『正当な理由なく、健康状態や位置情報の報告を怠った場合など、違反した場合は、氏名(外国人の場合は氏名および国籍)や感染拡大の防止に資する情報が公表されることがあります。』という内容です。
つまり、14日間の隔離期間中の帰国者の義務を求める誓約書です。
健康カード
入国時の症状と過去14日間に出入国管理及び難民認定法における入国制限対象地域に滞在していたか、滞在していた場合はその国や地域名を答えます。
この健康カードは、検疫所長が指定する宿泊施設のチェックインまで毎回のように確認される書類になります。
検疫法第12条の規定に基づく質問
質問事項は3つのみで陰性証明書の有無、アプリのダウンロードの有無、指定されたアプリをダウンロードできない場合は到着空港で指定機器をレンタル機器をレンタルすることへの同意についての「はい」あるいは「いいえ」で答える質問です。
日本到着後
6月11日17:00頃 到着
機内で10分ほど待機する時間があり、搭乗便ごとにまとまって案内が行われていました。
緑色の札を左手につけられる。
(*赤色の札を緑色の札の両方をつけている方もいた為、出発先によって札の色が異なるようだった)
陰性証明書、健康カード、検疫法第12条の規定に基づく質問、パスポート、搭乗券を確認される。
陰性証明書を再度確認され、陰性証明書が回収される。
唾液によるPCR検査をうける。検査番号が書かれているシールを健康カードに貼られる。
チェックインの際に案内のあった、アプリの動作確認を受ける。
検疫法第12条の規定に基づく質問を再度確認され、メールアドレスにテストメールを送り、14日間のアプリの操作方法についての説明をうける。
検疫法第12条の規定に基づく質問を回収される。
出発前に作成したQRコード、健康カード、パスポートを照らし合わせて最終確認をする。
6月11日18:00頃
1時間程の書類の確認とテストが終わり待合室で検査番号が呼ばれるのを待つ
6月11日22:30頃
4時間半ほどの待ち時間があった。
(*蒸し暑く喉が乾くので、ペットボトル飲料を事前に購入しておくことをおすすめする)
検査結果の書かれているシールを健康カードに貼ってもらい、赤色の札をもらう。
赤色の札は『指定地域に滞在歴があること』を示す札である。
検疫所長指定宿泊施設がどこであるのかを知らされる。
私の指定された宿泊施設は『アパホテル横浜ベイタワー』だった。
集団で、荷物を受け取り検疫、税関を通過してバスを待つ。
私の個人的な意見になってしまうが、バスの運転手さんたちの会話を聞いていると空港内で検疫を担当している人たち、指定バスのドライバー、検疫所長指定宿泊先の情報共有ないしはコミュニケーション不足のような気がした。
6月11日23:30頃
バスを降り、健康カードを見せて部屋にチェックインをする。
夜遅いが夕食が配られ、滞在中の食事の提供方法や体温などの健康状態の報告方法などについて説明される。
指定宿泊施設滞在中
【宿泊施設の過ごし方について】
・宿泊施設からでることはできない
・アルコールの摂取が禁止
・食事は1日3食:朝食(7時半頃)、昼食(12時頃)、夕食(18時頃)
・ランドリー可能
・荷物の受け取り可能
【食事】
頃と記載があるだけあり、配られる時間が日によってだいぶ違います。
おそらく、宿泊施設に入所する人や退所する人の移動時間に被らないようになっているのではないかというのが私の予想です。
【ランドリー】
事前に指定された内線に電話をしてからしか使えません。
政府指定の宿泊施設といえども通常はホテルとして使われている建物なので、コイン式のランドリーが設置されています。
【荷物の受け取り】
家族などからの差し入れ、デリバリー、ネットショッピング(Amazonなど)をすることは可能です。
しかし、冷凍・冷蔵品の取扱はできず、部屋へ届くのは翌日になってしまうので、対象国から入国し10日間生活をする人は使う機会があるかもしれませんが、3日間のみ滞在する人は使わないかもしれません。
数時間前、本部から体温と体調の確認の電話がありました。毎日8時頃にオンラインで報告を行なっているのですが、うまく報告できなかったのでしょうか?
【6月14日 朝6時半頃】
館内放送にて『PCR検査キットをドアノブに配布しました。7時から順次、検疫官が回収に伺います』との内容でした。
【6月14日 午後3時半過ぎ頃】
部屋の中の電話がなり、『検査の結果陰性だったので、荷物をまとめてロビーに降りてきてください。』とのことでした。
なぜ、検査にここまでの時間がかかるのかは未だに不明です。
ロビーに降りると羽田空港第3ターミナル行きの循環バスが待機していました。
受付で、ルームキーと体温計を返却し帰路につきました。
14日間の隔離中は公共交通機関の利用はできません。
私は、空港よりトヨタレンタカーをレンタルし、最寄りの営業所で乗り捨てをしました。
自宅隔離中
自宅隔離中に毎日行わなくてはいけないことは2つあります。
①健康状態の報告
②位置情報の送信
また、必要に応じて追加で2つのことをしなくてはいけません。
③位置情報の送信
④MySOSのビデオ電話
①健康状態の報告【必須】
毎日、入国者健康確認センターから健康状態報告を求めるメールが届きます。
メール本文にあるURLを利用して、当日の午後2時(時間厳守)までに回答をする必要があります。
②位置情報の送信【必須】
チェクインカウンターでダウンロードした、『Overseas Entrants Locator(入国者健康管理センター位置情報アプリ)』を用いて1日3回位置情報の報告をする必要があります。
具体的な時間はないとのことでしたが、朝昼夜の3回お願いをしていると羽田空港の案内係の方が説明していました。
③位置情報の送信 【必要に応じて】
1日に数回ポップアップ通知位置情報の送信を求められます。
通知に気づいたら『Overseas Entrants Locator(入国者健康管理センター位置情報アプリ)』を用いて位置情報の送信が必要です。
今のところ1日1回あるかないかの頻度で通知がきます。
④MySOSのビデオ電話 【必要に応じて】
MySOSを利用したビデオ電話が入国者健康管理センターからかかってきます。
かかってくると健康状態の確認をビデオがオンの状態で行うように求めらます。
いつかかってきた?
【6月15日】自宅隔離1日目(隔離4日目)10:27着信あり
【6月16日】自宅隔離2日目(隔離5日目)17:20着信あり
『渡航時に12歳以下の人と一緒にいましたか?』と聞かれるも理由不明
【6月17日】自宅隔離3日目(隔離6日目)電話なし
【6月18日】自宅隔離4日目(隔離7日目)電話あり(9時半頃)携帯の通知に気づかず
*折り返しの電話をすることはできないので、次の電話を待つようにとのことであった。
【6月19日】自宅隔離5日目 (隔離8日目)12:30着信あり
【6月20日】自宅隔離6日目 (隔離9日目)11:40着信あり
【6月21日】自宅隔離7日目 (隔離10日目)9:18着信あり
【6月22日】自宅隔離8日目 (隔離11日目)15:25着信あり
【6月23日】自宅隔離9日目 (隔離12日目)16:25着信あり
【6月24日】自宅隔離10日目 (隔離13日目)4:25着信あり
【6月25日】自宅隔離11日目 (隔離14日目)着信なし 最終日!!
まとめ
新型コロナウイルスが蔓延する中での日本への帰国がどのようなものであるかイメージを持つことができたのではないでしょうか?
今後も厚生労働省や外務省からの最新情報に注意しつつ安全に帰国してください!
質問などはお気軽に!